ニューハーフと出会う
僕も彼女も学生時代から、ずっとチンコのことを考えていた。
彼女はBL小説が好きだった。比喩的に描かれるチンコワールドに彼女はすっかり魅せられていた。水泳の時間などは、彼女は男の子のモッコリが気になって終始ゾワゾワしていたそうだ。
そして、僕もまた同様だった。同年代の男の子たちが「マンコ見てー!マンコ見てーよー!」と布団をガマン汁で濡らしていた頃、既に僕は「チンコ見てー!チンコ見てーよー!」と悶えていたのだ。僕は同性が好きだったのだ。
今、僕はニューハーフとなっている。性転換手術も考えたが、結局は玉なしのみに押しとどめた。他人のチンコが大好きで、ニューハーフのフェラでゲイの男の子をイカせることが至上の悦びなのだが、同時に自分のチンコにも愛着があった。自分のモノも他人のモノもチンコはチンコなのである。
さて、彼女が僕に愛の告白をしてきた下心は、とにかくチンコが見たかったためである。ただ単に「頼めば一番チンコを見せてくれそう」だったのが僕だったからだそうだ。
もちろん、僕は彼女の愛を受け入れられなかった。残念ながら彼女にはチンコはない。僕がノンケならばマンコと引き換えに愛を成立させていたかもしれないが、僕はゲイからは逃れられなかった。彼女の本心も知らず、僕は彼女を傷つけまいと同性愛者であることをカミングアウトした。驚いて言葉を失った彼女の顔を僕は忘れてはいなかった。
その10年後に僕たちは再会した。ニューハーフのフェラを売りにして同性相手にお金を稼いでいた頃に、彼女は客としてやってきたのだ。
「あの時は、私はあなたへ何も引き換えるものがなかったけど、今は違うよ」
そう言ってパンツを脱いだ彼女の股間には、立派なチンコが生えていた。彼女はSRSを受けて男性になっていたのである。
「ようやくこの日が来た。さあ、あなたのチンコ見せてよ。あなたにフラれたあの日から、ずっと私はこの日を待っていたんだから」
彼女はチンコが好きすぎて男性になった。そして、あの日願った僕のチンコが見たいと言う欲望を叶えるために、彼女は男性となって僕の足取りを追っていたそうだ。
それはいかにも作り物のチンコだった。しかし、そんな彼女の気持ちが僕の心に響いてきた。
僕がパンツを脱いでチンコを見せると、彼女の目から一筋の涙が零れた。
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